光忠さんと鶴丸さんが仲良くなり始めたある日の食事風景
光「今日もごはんがおいしい。嬉しいことだよね・・・・・・っ、右目が、右目が疼くっ」
倶「光忠?どうした・・・・・・!」
鶴「なんだって急に、おい、大丈夫か光忠!っぐあぁ!右手が、焼けるように、熱い・・・・・・!」
倶「!国永!」
光「鶴丸さん、僕にはわかるよ。きっとこれはあれだね」
鶴「ああ、そうだ。俺達は同じものに蝕まれているからな」
倶「あれとはなんだ、分かるように言え!」
光「呪いだよ」
鶴「そう、『あーん』の呪いだ。近しいものにあーんをして、また別のものにあーんをしてもらわなければ海の藻屑となってしまう、恐ろしい呪いだ!」
倶「・・・・・・は?」
光「倶利伽羅、この呪いを解くには君の力が必要だ」
鶴「俺たちの為だと思って、協力してくれないか」
倶「馬鹿馬鹿しい。あんた達、そうやって俺を騙そうとしているだろう」
光「騙すなんて!いや、でもそうだね、こんなことに君を巻き込むなんて、くっ・・・・・・ぐぅ、右目よ治まるんだ!」
鶴「光忠!光忠、死なないでくれ!君を失うなんて耐えられない!この、俺の右手さえ、使えれば!くそっ!」
倶「はぁ、勝手にしろ。俺は一人で飯を食う」
姥「大倶利伽羅!」
小「何してるの!」
倶「山姥切、小夜。何をしてると言われても。この馬鹿二人が騒いでいるだけだ」
姥「お前、二人が消えてもいいのか?」
小「呪いは本物だよ」
倶「・・・・・・何を言っている?」
小「宗三兄様も同じ呪いにかかってたんだ。江雪兄様のお陰で事なきを得たけど。危ないところだった・・・・・・」
姥「堀川の兄弟もだ。山伏の兄弟がいなければ今ごろどうなっていたか」
倶「江雪左文字と山伏国広だと・・・・・・。それはまるで、本当の呪いみたいじゃないか」
姥「だからそう言ってる」
小「大倶利伽羅、あなたは大事な二振りをなくしてもいいと言うの」
倶「っ!おい、光忠、国永!!」
光「倶利伽羅・・・・・・」
鶴「看取りに来てくれたのか・・・・・・」
倶「何を、何を馬鹿なことを!信じなかった俺が悪かった。今する、だから箸を持ってくれ。死ぬな!」
鶴「大倶利伽羅、やっぱりお前は愛おしい孫だぜ」
光「ありがとう、倶利伽羅。大好きだよ」
宗「あの二人。なかなかやるじゃないですか。小夜と山姥切の援護があったとは言え。あの大倶利伽羅を騙すとは。僕も負けていられませんね」
長「お前は女優か何かか。」
薬「すまん。俺っちが硝子の仮面読ませた。宗三、あゆみさんが大好きなんだぜ」
長「なんだそれ、面白いのか。俺にも貸してくれ」
薬「おお、いいぜ」
長「お前のセンスはいい。他にもなにかあれば頼む」
薬「んじゃあ、狩人でも貸してやるよ」
宗「それにしても小夜は本当に優しい子ですね。天使って小夜のことですもんね。はぁ、かわいい」
長「ああ、悪いな薬研」
薬「いい作品は読んでもらいたいからな、ただ良い作品なだけ読んだら後悔するが」
長「ん?」
薬「宗三は通常運転だなぁと言ったのさ」