すごく短いの詰め込みです
お題だったり、タイトルつける練習したものだったり
現パロ・シチュエーション等深く考えないでかなり好き勝手書いてるものばかり
現在あるのは00
グラニル(ハム)
刹ライ
ディランディ(ニルライ)
お題は
140文字で書くお題ったー 様
今日の140字SSのお題は 様
からお借りしてます
貴方はグラニルで『花束を抱えて』をお題にして140文字SSを書いてください。
「ただいま!」
そんな言葉と共に赤い色が家の中へと入りこんできた。
「お帰りっておいおいどうしたんだ、その花束。誰かからプロポーズでも受けてきたのか、色男」
「何故自分がもらえるという発想にならないのか理解に苦しむ」
溜め息をついて首を振る姿に思い出した。確か今日は結婚記念日だ。
貴方はニルライで『こたえられない』をお題にして140文字SSを書いてください。
「なあ、ライルの好きな奴って誰?」
兄さんが興味津々と言ったように聞いてくる。
「ごめん、答えられない」
「えーなんだよ、教えてくれよ!」
アンナ?それともミランダか!?
と盛り上がっているこの人に俺が本当に好きな奴を伝えたら、兄さんだってこう言うに決まっているのだ
「ごめん、応えられない」
貴方は刹那とライルで『なんだって知ってた』をお題にして140文字SSを書いてください。
「ほら」
「お、サンキュー。俺、これ好き」
「そうか」
ケータリングの中から選んできた物を目の前に置くと、ライルはそう言って目を細めた。
「あ、これも。昔から好きなんだ」
あんたのチョイス中々センスがいいと上機嫌に食事を始める姿に心で呟く。
お前のことならなんだって知ってた。ロックオンは。
貴方はグラハムとニールで『愛してるも役不足』をお題にして140文字SSを書いてください。
「どうすればいい」
相手は顔を俯かせたまま、それでも両肩を強い力で握ってくる。そして苦しそうに言葉を続けた。
「どうすれば、私の想いが君に伝わるんだ」
「愛してるって言ってみれば」
「愛してるでも役不足だ」
その言葉に顔を上げさせて唇にキスを贈った。
なら行動で示すしかねえだろ?
貴方はグラニルで『生き方は似ているのです』をお題にして140文字SSを書いてください。
「私達は力で自分の居場所を得た」
「何もない所から人を蹴落としてきてな。まったく生き方まで似てるなんて似合いの恋人同士だよ」
「なら、死に様も似るのだろうか」
「さてね」
「私はきっと宙で死ぬ、なら君も宙で死ぬのかな」
「そうかもしれないな」
ならその時はまた宙で会えるのか。それは悪くないな
貴方はグラハムとニールで『無理をするのは得意』をお題にして140文字SSを書いてください。
「さて、この服を二人に送ろうかね」
「…私にはその服が可愛らしい女性服に見える」
「だから二人に送るんだろ」
「…あの二人には無理だろう」
「無理の意味がわかんねぇ。着たら絶対可愛いだろ」
「ニール…」
「ああ、可愛すぎて無理ってことな?大丈夫、俺無理は得意だから」
「そういうことではない!」
貴方は刹ライで『ちょっと黙って』をお題にして140文字SSを書いてください。
「ライル」
「だーかーらーなんであんたはいつもいつも、俺をその名前で呼ぶかな」
「お前がライルだからだ」
「そうだけどさぁ」
射抜いていた強い赤銅の瞳が少しだけ迷うように伏せられる。
「…だが本当は俺がライルと呼びたいだけだ」
「……あんた、ちょっと黙ってくれ」
「?顔が赤いな」
「うるせぇ!」
あなたがグラニルで書く本日の140字SSのお題は『手袋を投げたのは』です
「その喧嘩買ってやるぜ?グラハムさんよ!」
「喧嘩を売るのは私ではない。君だ」
「はぁ?今あんたが俺を挑発したんだぜ!」
「それでも私からは断固として申し込まない。君から手袋を投げたまえ!」
そしてその白い手を私に見せると良い!少年には見せたのだろう!と膨れた頬が叫ぶ
「ヤキモチかよ!」
貴方は刹ライで『お好きな方をどうぞ』をお題にして140文字SSを書いてください
「「さあ、お好きな方をどうぞ」」
同じ声がユニゾンする。片方は楽し気に、片方は忌々し気に。
「いいのか?」
「いいぜ、刹那なら」
笑顔のニール。
「何だよ、こんな、人のコンプレックス刺激して楽しいのかよ」
不機嫌MAXライル。
勿論選ぶなら。
「こっちだな」
「うえ?」
「幸せになー」
ぐっと親指を立てた
貴方は、刹ライで『まるで欠けたかたまり』をお題に140字のSSを書いてください。
酒に酔いぼんやりした瞳が自分を捉える。
「あんたの中身は兄さんに似てる」
「そうか」
「俺の見た目は兄さんに似てるんだろ?ならさ、」
酒の匂いを纏ったその胸に頭を引き寄せられ抱きしめられた。
「俺達が補い合えば兄さんになれるかも」
「…」
「…あの人にあいたい」
勿論二つの欠片は欠片のままだった
あなたがグラハムとニールで書く本日の140字SSのお題は『遠く離れても、きみの声は届いてる』です
『グラハム』
コクピットの中には自分独り。けれど愛おしい人の声が響く。
「届いているよ、ニール。大丈夫だ、必ず私は未来への道案内を成し遂げて見せる」
遠くから名前を呼ぶその人へと決意を返した。
「すぐに君の元に行く。その時やっと、今度は私の声を君に届けることが出来る」
愛しているニール、と
貴方はグラハムとニールで『愛せるなら愛してみろ』をお題にして140文字SSを書いてください。
「俺はなぁ!ブラコンだしお節介だしセンス最悪の釣り人ルックで執念深くて自分本位な最低野郎なんだよ!」
顔を真っ赤にさせてニールが叫ぶ。しかしどこか勝ち誇った顔で
「どうだ、こんな稀に見る屑、愛せるなら愛してみやがれってんだ!」
「承知した。ならば全力で愛させてもらおう」
「う、嘘だろ!?」
貴方はディランディで『憎ませてもくれない』をお題にして140文字SSを書いてください。
『愛している……』
ハロに保存されている動画の中、自分と同じ顔がそっと呟く。その表情も、声色も、昔から何一つ変わっていない。
そう言って、俺を見つめていた瞳の色も。
「卑怯だよな、この人」
何も言わず俺を置いていったくせに。糧にする憎しみすら残してくれなかった
「……本当ずるいよ、兄さん」
あなたがグラニルハムで書く本日の140字SSのお題は『こんな日が来るとは』です
「あんたに兄さんはやらねえ!」
「同意だ」
四つの瞳が我々二人を見ていた。
どうしたものかと隣を見ると
「すげぇ二人に求められてる。まさかこんな日が来るとは」
感動に打ち震えていた。
「ニール。私達の結婚は今猛烈な反対を受けている真っ最中だ」
「え、そうなの?」
二人の同情により結婚は認められた
「自動販売機に挟まれているという事は君に挟まれているのとほぼ同意義だという事だな」
「何言ってんだあんた」
帰って来て仮面を外し早々満足気な顔に呆れてしまう。
「そう思えばワンマンアーミーでも寂しくない」
「あんたバカだろ?自動販売機は俺じゃない。それ立派な浮気だから」
「なんと!?」
(ツッコミ不在の5年目突入/ブシニルブシ)
くるくるダンスをしたり、時に二つの丸い体をかつかつ当て合う橙と青色の物体。
「はは、…可愛いじゃないの」
………
バッ!!
「き、聞いてたか!?今の!」
「何のことだ」
「い、いや何でもねぇ。こっちの話」
そさくさと緑の背中が去っていく
「お前も十分可愛い」
今こそ振り向けば良いのにと少し、思った
(可愛いの第三勢力目/刹ライ)
霧吹き器を噴射したような雨が降っていた。
粒の様に打ち付けるのではなく、体にまとわりつきじわじわと全身を濡らしていく細雨は不思議と不快感を与えない。優しく染み込んでいき、水を含ませ、そしてまた地へと落ちていく。
「ロックオン」
地も打ち付けない雨は、雨音もせずに静寂を保っていた。その静けさを壊さない抑えられた声が自分の偽名を呼んだ。
「よぉ。どうした刹那」
「何をしている」
「なんも。心地良い雨だなと思っただけさ」
そう言って天を仰いだ。やはり優しい細雨はこの顔を打ち付けることはない。
故郷は雨がよく降る場所だった。小雨が多く、妹と片割れとレインコートを羽織って曇りの街を遊びまわったものだ。その記憶が、霧雨が染み込むように頭の中に広がっていく。
ああ、ここで思い出すべきことではないのに。命が終わる戦場で、自分たちが終わらせた命が転がるこの場所で思い出すことでは。
打ち付けてこないのに、雨が目に入らないようにと胸中で言い訳をして目を閉じる。雨の匂いが鼻をかすめる。願う資格すらないのに、今聞こえてほしい名があった。「ニール」と、幼い片割れの声が聞こえてほしい。
ここが戦場であったことも、家族を亡くしたことも、全て夢であったなら。
「ロックオン」
けれど、聞こえたのは再度偽名を呼ぶ可愛い弟分の声だ。当然だ。自分は、自分の意志でここに立っている。今が夢である筈がない。ここまで来てしまった。夢であってたまるか。
「分ってるよ刹那。ミッションは終わった。トレミーに帰るぞ」
「了解した」
刹那は素直に返事をする。
けれどその場を動かない。強い赤銅が細雨を突き抜け、こちらを見ていた。
「雨は罪を洗い流さない」
そしてはっきりと断言した。
「恵みの雨も許しの雨も降りはしない。この世に神はいないからだ。濡れれば体が冷え、風邪をひくだけだ」
「ははっ、きっびしーなぁお前さんは」
こちらの内情や心理をどこまで分かっているのやら。何も知らない筈の刹那は天才的な直感で自分の愚かさを切り捨てた。
笑ってその潔い不愛想を指摘すると、まっすぐだった赤銅が僅かに、およそ自分以外の誰も気づかない程度に迷う。
「俺は、間違っているか」
「いいや、お前さんが正しい」
肯定に幼くも強い瞳は迷いを消した。素直だな、お利口さん。そう言いかけた口を閉じる。
「お前が正しいやつで良かったよ」
正しく、何処までも正しく。幼くもがむしゃらに、歪んだものを断ち切ろうとするもの。
自分の罪は優しい雨ではなく、この神の子に断じてほしい。弱った心がそう本心を吐露した
(洗い流されることも望めない雨/お題単語:細雨)
「・・・うう・・・・・・っ」
「ニール・・・」
眠りながら魘されている彼の手をそっと握る。掌にも汗をかいているのかしっとりしていて、しかし何故か異様に冷たくて思わず眉を寄せる。
共に生きると決めてからの彼は前の明るさを取り戻したようだった。とはいえ半分以上はそういう風に振舞っていたのだろうが、嘘でも笑えるようになったのは悪くないことだと思っている。
前の戦いの時、彼は自分の仲間を大勢殺した。恐らくダリルも彼に殺されただろう、ということも知っている。そのことを彼に伝えたことはないし彼からも戦いのことで何か言ってくることはなかった。
いくら愛し合う者同士とはいえ、触れることができないものだった。悲しみがないわけではない。憎しみがないわけではない。それは彼も同じだろう。彼と愛し愛されることと同じくらいに傷つけあうこともある。ただ傍にいるだけで傷つけあうとしても、自分たちは離れることができないだけなのだ。
彼が自分を傷つけても、自分が彼を傷つけても、彼の傍に居たい。
「・・・っぁ・・・ぐ、・・・」
「ニール、ここにいるよ。君が辛くても私が共にいる」
手を握り、声をかけても彼の表情は和らがない。それはそうだろう。彼は今、過去にいるのだ。自分が共にいない過去に。
それは彼が家族を奪われた時、人を殺した時、片割れを捨てた時、宇宙に落ちた時、そして自分の仲間を殺した時。彼は過去に居て苦しんでいる。だからいくら声をかけても手を握っても彼には届かない。過去は、変わらない。
それでも、手を握ること声をかけることをやめられるわけもない。彼が苦しむ時は傍にいたい。
「ニール、ここにいるよ」
握る手に強く力を入れる。
彼は今、自分の仲間を殺しているのだろうか、自分の愛すべき仲間たち。仲間を殺す彼の手を、自分は強く握って慰めているのだろうか。なんという、裏切りだろう。
「君たちは、こんな私をどう思うだろうか。」
ぽつり、と彼ではなく、仲間たちに問いかける。隊長、と微笑んでいる顔が浮かんで消えた。
「今とても君たちと話がしたいよ。ハワード、ダリル。」
呟いた声に彼がぎゅっと手を握った。
(夜はまだ明けない)